任天堂は2月26日、裸眼で3D映像のゲームが楽しめる携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を発売した。価格は2万5000円。
米国のゲーム情報サイト「GameSpot」の編集スタッフは、発売前日の2月25日深夜からヨドバシカメラAkibaに並び、彼らも無事ニンテンドー3DSを手に入れることができた。
そこで、興奮さめやらないGameSpot編集長のRicardo Torres氏に、ニンテンドー3DSや今後の携帯型ゲーム市場について聞いた。
--ついにニンテンドー3DSを手に入れましたが、今の気持ちは?
Ricardo氏:とってもクールだ、とにかく嬉しいよ。それと実際に並んでみて、日本ではどれほどゲームが広く浸透しているかがよく分かったよ。今日なんかも家族連れが並んでいるのを見て微笑ましく感じたね。
--ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発表したNGP(Next Generation Portable)と比べて機能面などはどうか?
Ricardo氏:NGPも3DSもデモ機を試してみたけど、両方ともユニークでクールな端末だと思う。NGPはやっぱり大きくてきれいで明るい画面がいい。また、ビューイングアングルがいい。
3DSはどちらかと言うと、しっかりと持ってゲームする感じだから、挑戦しがいがあるかな。帰国する飛行機の中でも可能な限り試してみるよ。飛行機はよく動くし、ガタガタする中で、どう対応できるのか興味があるんだ。
ただ、3DSの機能や魅力をすべて試せるゲームソフトはこれからのような気がする。実際にニンテンドーDSがはじめて登場した時もそうだったけれど、DSの機能や魅力をみせつけるようなゲームソフトが出てくるまで少し時間がかかったように、もう少し時間がかかるのではないかと思う。
また特に今回は3Dということで、さらに考慮しなければならない点がある。DSの場合は2つの画面とタッチスクリーンだったけれど、今回の端末は3Dと2つの画面、そしてジャイロがある。これらの要素をすべてまとめて効果的に遊べるソフトは、いまのところ「パイロットウイングス リゾート」くらいかな。まだあまり試せていないけれど、いち早く試してみたいよ。
--今後の携帯ゲーム市場をどう見る?
Ricardo氏:携帯ゲームの市場が今後どうなるのかという質問では、絶対的な回答を求められることが多いね。「白、黒つけたい」という気持ちが強いように思う。成功するのか、失敗するのか、というような回答を期待されるよ。
だけど、そういった回答は携帯ゲームの市場にはできない。NGPも3DSも、いま起こっているのは「進化」。この市場が失敗するか、良くなるか、そういう視点ではみていないよ。NGPも3DSも一緒になってシナジー効果が生まれると思う。将来的には融合していくんじゃないかな。インターフェースはどの端末も段々と歩みよりつつあると思う。あと携帯ゲーム機にとっての課題は“電池の寿命”だと思うよ。
なおGameSpotでは、これから1日かけてニンテンドー3DSの端末やソフトのレビューを執筆するとのことで、後日記事を掲載する予定だ。
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