パラレルスの2月25日の発表によると、米Parallelsが中小企業(SMB)向けにクラウド利用に対応した新製品とプログラムを発表した。
今回発表された新製品およびプログラムには、新たな戦略的クラウドインフラ、ホスト型PBXソリューション、Microsoft Office 365シンジケーションおよびHyper-V Cloudのサポート、アプリケーションのSaaS化によりISVがクラウドから収益を上げることを可能にするAPS(Application Packaging Standard)ソリューション推進のための投資拡大が含まれている。
戦略的クラウドインフラは「Parallels Automation for Cloud Infrastructure」と呼ばれるもので、サービスプロバイダーがSMBに提供するサービスを拡張し、収益性を高める支援を目的としている。サービスプロバイダーはこのインフラを利用してクラウドインフラやストレージサービスを迅速に提供でき、IT担当者は仮想データセンターを自力で構築、拡張、管理を統合された単一の管理パネルから行える。これにより、Amazonなどの大規模プロバイダーに対抗できるという。
また、SMBからのニーズが高いホスト型PBXソリューション、Microsoft Office 365シンジケーションおよびHyper-V Cloudのサポートに対応することで、サービスプロバイダーが提供できるサービスを拡大するとしている。新しいAPS対応ソリューションの提供を促進するために、システムインテグレーターのネットワークを対象に新しいプログラムを立ち上げた。サービスプロバイダーはこれを通じて、提供製品をAPSパッケージ化できるという。
米Parallelsの調べによると、2010年のクラウドサービスの市場規模は106億ドルに達し、市場機会は286億ドルに拡大する見込み、この市場を支えているのが小規模企業であり、これらの企業はSMB市場の総支出の80%以上、米国のSMB全体の95%以上を占めるという。
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