ビジネスパーソンが「英語力」を身につけたいとき、それは「仕事の現場で使える英語力」を身につけたいということで、ほぼ間違いないだろう。それなのにTOEICの点数を上げるための勉強だけに注力していたり、ムダに英語ニュースを聞き流すだけだったり、的外れなことに長期間、時間もお金も費やし、目的を達成できていないということはないだろうか。
本書では、毎日ビジネスの現場で英語を使用している著者が、英語で仕事ができるようになるために、本当にやらなければいけない勉強を「期限付きのプロジェクト」ととらえて、計画的にやることを勧めている。
そして、ビジネスパーソンとして恥ずかしくない表現を使うことや、ビジネスパーソンとして信頼されるために重要な発音の練習など、大人のための学習法を指南している。
また重要な要素として、英語以前の問題である、学ぶ者の姿勢、心構え、態度といったことにも着目し、ともすれば英語だけでなくさまざまな学習の妨げとなる悪癖を取り除こうと、第8章の1章分を使っている。
実はここが一番肝心だ。今までの英語学習法に固執することが、最悪の足かせになることがあるからだ。考えを柔軟にするために、第8章から読むのもいいかもしれない。そして、そのような読み方が実際できるのだ。なぜなら本書の構成は、読者が抱える問題から読むべき個所を探せるようになっている。至れり尽くせりだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」