バルセロナ発--当地で開幕した2011 Mobile World Congressにおいて、Twitterの最高経営責任者(CEO)Dick Costolo氏が基調講演を行い、「Twitter」を誰もが使いやすく、プラットフォーム間で違いのないものにするために、携帯電話サービスとの統合強化と翻訳ツールの提供を進めていくと語った。
Costolo氏によると、Twitterは「クラウドソース」の翻訳センターを新たに開設し、今後はロシア語、インドネシア語、トルコ語に対応するほか、2011年中にはポルトガル語版の提供も開始する予定だという。
Twitterはすでにモバイルユーザーの間で人気が高く、2009年に起きたUS Airways機のハドソン川への緊急着水など、ニュース発生時には写真がいち早くTwitterに掲載され、またスペインの人気サッカー選手Carles Puyol氏が凱旋パレード中に「TwitPic」経由で写真を投稿するなど、独自の視点を提供するツールにもなっている。
Puyol氏が撮影した写真を背後のスクリーンに表示しながら、「このツイートは私にとって、この場にいる全員が目指していることのメタファーだ」とCostolo氏は語った。それはすなわち、企業がユーザーのために体験を創出するのでなく、ユーザー同士が相互に体験を創出できるようにすることだ。
また、このモバイル業界イベントで特にTwitterが強調したのが、異なるプラットフォーム間で使い勝手を同じくすることだ。
「Twitterはすでに、今週みなさんが耳にするだろうほぼすべてのもので利用できる。帯域幅が最大でインターフェースが直感的かつ最高にエレガントなものから、SMSしか使えない最も安価な携帯電話まで」とCostolo氏は述べ、デバイスを替えるときに「Twitterの使い方について考えないといけないのは間違っている」と主張した。
Twitterが目指すもうひとつのゴールは、使用するプラットフォームに関係なく、操作をよりいっそう簡単にすることだ。例えば、モバイル機器で写真を撮影した際、投稿するのにまた別のプラットフォームを開かなくてはならないのは間違っていると、Costolo氏は述べた。また、誰もがすぐに利用できて、フォロー数の少ないユーザーにも利用し続けてもらえるサービスを目指しているという。
質疑応答で詳しい説明を求められたCostolo氏は、「Android」との統合によって写真のツイートが可能になると述べた。しかし「個人的にはもっとシングルサインオンに近い体験、つまりブラウザからツイートできるような」複雑さを排除する統合を望んでいるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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