ソフトバンクは2月3日、2011年3月期第3四半期(4〜12月期)の連結決算を発表した。売上高は過去最高となる前年同期比10.0%増の2兆2499億100万円、営業利益は6期連続過去最高益となる同31.6%増の4821億5900万円、純利益は2期連続過去最高益となる同50.0%増の1422億9900万円であった。
また、2月2日に5000億円と公表したソフトバンクグループの2011年3月期(2010年4月1日〜2011年3月31日)の連結営業利益における業績予想を、6000億円に上方修正した。ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は「ようやく創業以来掲げてきた“情報革命”の軸足が安定し、しっかりとした土台ができつつある」と業績が順調に推移していることを強調した。
iPhoneの売上が好調だったことから4〜12月期の純増契約数は252万で、113万のNTTドコモと66万のKDDIに大きく差をつけ4年連続の首位となった。また、データARPU(加入者1人あたりの月間売上)も急速に増加している。実額で2330円となり、2320円のKDDIをおさえて2位に浮上。2540円のNTTドコモに迫る勢いだ。
電波状況改善のための基地局増設も順調に進んでおり、2010年3月末で約6万(無線基地局3万3000、中継基地局2万7000)だった基地局数は、2010年12月末の時点で約7万6000(無線基地局4万6000、中継基地局3万)になった。3月末には約12万(無線基地局8.9万、中継基地局3.1万)となる予定で、2011年9月末14万という新たな目標も発表された。
また孫氏は、都営地下鉄全線で走行中でもメールやインターネットを利用できるようにするために東京都副知事の猪瀬直樹氏と会談しており、2011年中に主要路線の環境整備が完了予定であると語った。
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