「JAWBONE ICON」はBluetoothのヘッドセットだ。Bluetooth2.1+EDRに対応した携帯電話やスマートフォンなどで、ワイヤレスの通話を実現する製品である。PCとUSBで接続することにより、メーカーが提供するアプリを組み込んで機能を追加できるというユニークな機能を持っているのが特徴だ。
接続方法は一般的なBluetooth製品と変わらない。例えばiPhoneであれば、Bluetoothをオンにした状態で、本製品の電源を入れてペアリングするだけ。本製品は同時に2つの携帯電話にペアリングできるので、携帯電話とスマートフォンを2台持ちしている場合はもちろん、個人と会社の携帯電話それぞれにペアリングさせて利用するなど、プラスαの使い方が可能になっている。
製品は耳掛け型ではなく耳に装着するタイプだが、独自の形状により外れにくくなっている。さすがに装着したままランニングをするなどの用途には適さないが、見た目よりはずっと固定しやすい。またイヤーループも同梱されているので、これを着用することで外れにくくなる。
本体はmicroUSBで充電する仕様になっており、フル充電の状態で約4.5時間の通話と、10日間の待ち受けが可能になっている。フル充電にかかる時間は約90分で、約40分あれば80%まで充電できるので、急いでいる時も最小限の待ち時間で通話できるようになる。また車のシガーソケットから充電できるアダプタも付属しているので、車載で使おうと考えているユーザーからするとお買い得だ。
使い方としては、着信時は本体の通話ボタンをワンプッシュするだけ。発信時は通話ボタンのダブルクリックにリダイヤルが割り当てられており、前回かけた番号に再度ダイヤルできる。それ以外は電話機本体で発信する。ワンセグの音声を本製品で聞いたり、iPhoneであればiTunesの音楽を本製品で聴いたりすることも可能だ。ちなみに本製品はステータス表示のためのディスプレイなどは持たないが、音声ガイダンスでいま行われている操作の内容を詳しく解説してくれるので分かりやすい。
さて本製品の特徴は、なんといってもそのノイズキャンセリングの優秀さにある。本製品に搭載されたノイズキャンセリング技術「NOISEASSASIN」はもともと軍用のヘリコプタや戦車などの中から声を拾うために開発されたものとあって、交通量の多い場所などでもクリアな会話を実現している。街中での利用はもちろん、遮音性が低い車の中での利用など、さまざまなシーンで活躍しそうだ。
ただ実際に使った限りでは、音声センサで口方向の音を拾うという構造上、自分の声だけでなくかなり広い範囲の音を拾うように感じられた。ノイズはしっかりカットされるが、他人の声はそのまま入ってしまう場合があるのだ。使い方によっては「ノイズは混じらないが、複数人が会話しているように聞こえる」ことになりかねない点は、注意が必要だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス