また本製品はPCに接続してブラウザ経由で好きなアプリを追加できる「MyTALK」というユニークな機能を持っている。メーカーであるJAWBONEのサイトにアクセスし、会員登録をした上で本製品をUSBケーブルで接続すると、アプリの追加が可能になる。アプリの中には、本体のボタンを長押しするだけで登録済み電話番号にダイヤルできる機能や、ボイスダイヤルなど、さまざまな機能が用意されている。自分で機能を選べる多機能ヘッドセットというわけだ。
ブラウザ上で機能を選択したのち、SYNCボタンを押すと、接続済みの本製品にアプリが転送され、利用できるようになる。単機能のBluetoothヘッドホンしか知らないユーザーからすると、こんなことまでできてしまうのかとカルチャーショックを受けるだろう。ただ現状では画面および説明文が日本語に対応しておらず、ハードルが高いことは否定できない。使えなくはないがあまりにも難しすぎるというのが、今回試用した率直な印象だ。せめて買って開封してまず何をすればよいのかというチュートリアルは用意されるべきだろう。
ざっと使ってみた限りでは、音質の良さはもちろんのこと、さまざまな機能をカスタマイズして使える多機能性は、たしかに海外で高いシェアを誇るだけのことはあると感じさせる。また発売元が「ジュエリーのような」と謳う宝石チックなデザインも、いわゆるカラーバリエーションモデルの域を完全に超えている。安価で見た目もチープなヘッドセット製品が多い中、高級万年筆を身につけているような感覚で、人に見られても恥ずかしくないヘッドセットを探しているユーザーにお勧めできる。
しかし現状ではサイトが英語だったり、カスタマイズできる機能も英語での利用を想定していたりと、日本語環境で本製品の実力を発揮するには、まだまだ時間がかかりそうな印象だ。なにせ初期状態では音声ガイドまですべて英語なので、まずはサイトに接続して英語メニューを読み解きながら「AUDIO APPS」の中から「Japanese」をインストールしなくては、日本語の音声ガイドが得られない(しかもインストールしたところでリダイヤルなど一部機能は英語のまま)。
そうした点から、日本国内において一部の先進的なユーザーだけでなく、一般ユーザーの支持を得られるかどうかは、ひとえに今後のローカライズにかかっていそうだ。日本向けに出荷する製品はあからじめ前述の日本語音声ガイドを組み込んでおくか、それが無理なら詳細なチュートリアルを添付するといった手を打たなければ、一般ユーザーが本製品の機能を使いこなすことは不可能だろう。いったんカスタマイズしてしまえば機能や使い勝手は折り紙付きだけに、各画面やアプリのローカライズなど、やらなければいけないことは多そうだ。
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