World Wide Web Consortium(W3C)は、新しい「HTML5」ロゴが実際よりも広範にわたる一連のウェブ技術を表しているとした批判を受け、同ロゴの対象範囲を縮小した。
W3Cの広報担当であるIan Jacobs氏は米国時間1月21日のブログ投稿で、「メインロゴは、現代のウェブアプリケーションの要であるHTML5を表すものであるため、これをより明確にするためにFAQを更新した。更新した文言は、コミュニティーの期待により沿ったものになっていると思う」と述べた。
HTML5ロゴのFAQには現在、「このロゴは、現代のウェブアプリケーションの要であるHTML5を表す」と記されており、曖昧な文言は使用されていない。Cascading Style Sheets(CSS)、Web Open Font Format(WOFF)、Scalable Vector Graphics(SVG)、Web Socketsなど、関連技術を推進したい場合には、付随する従属的なアイコンを使用することができる。
HTML5は一種のマーケティング用語のようになってきている。そして、Hypertext Markup Languageの次期バージョンであるHTML5をはるかに超えるものを表す場合があるため、それを快く思わないウェブ開発者もいる。HTML5は、W3CとWeb Hypertext Applications Technology Working Group(WHATWG)が標準化を進めている。
W3Cが先週、HTML5ロゴを発表した後、W3CとWHATWGの両方で同規格の編集者を務めるIan Hickson氏は、HTML5という名称を使わずに単なるHTMLという名称を使用する計画を前倒しにした。この計画はWHATWGのみで進められているが、同氏はW3Cにおいてもこれを進めたいと考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果