TAGGYは1月24日、同社が開発したセマンティック変換技術「おもてなしエンジン」の特許を取得したと発表した。
おもてなしエンジンは、ウェブページ上の文章の内容を解析し、その内容を「趣意」を表す単語に変換する技術。たとえば、文章中に「彼氏」「ドライブ」といった単語が含まれていれば、これらの単語の関連から「デート」という本質的な内容を導き出すのだという。
おもてなしエンジンの利用によって、キーワードマッチングの手法が大きく変わるとTAGGY代表取締役社長の石上裕氏は説明する。これまでのキーワードマッチングと言えば、ウェブページ上の文章から重要度のある単語を解析し、その単語にマッチした広告やコンテンツを表示するのが一般的。しかしこのエンジンを使えば、直接的に単語でマッチさせるのではなく、ユーザーが潜在的に興味を持つ単語に関する広告などを表示できるようになるという。「ターゲティングデータのオプティマイゼーションが可能になる。既存のキーワードマッチング技術とも競合するのではなく、補完する関係になる」(石上氏)
すでに、同社と資本関係のあるオプトが、オープンデータプラットフォーム「Xrost」でおもてなしエンジンを導入している。「2010年春から秋にかけて精度を検証をしてきた。目視で数千件チェックして、95%の(マッチング)精度が確認できた」(石上氏)。今春以降、広告配信プラットフォームやECサイトなど数社での導入が予定されているとのことで、年内10案件を目標にサービスの展開を進める。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス