ヤフーは1月20日、新たな地域情報サービス「Yahoo!ロコ」を4月上旬に開始すると発表した。現在提供中の地域情報サービス群を集約したものになるという。
Yahoo!ロコは、ユーザーが今いる場所や出かけたい地域、行きたいお店や興味のあるサービスなどを検索すると、その地域周辺のさまざまな店舗や施設など、あらゆるスポット情報が地図と一緒に表示されるサービス。
これまで提供してきたYahoo!クーポン、Yahoo!地図、Yahoo!道路交通情報、Yahoo!地域情報、Yahoo!グルメ、Yahoo!マチモバ、Yahoo!電話帳の7サービスを統合し、1つのサービス内でさまざまな情報をシームレスに入手できるようにする。合計の利用者数は2600万人、ページビューは約17億にのぼるとみられる。
Yahoo!ロコはPCだけでなく携帯電話やスマートフォンでも利用できる。お気に入りの店舗や施設を見つけたら、「キープ」というボタンを押して保存する。そうすると店舗側から最新情報やお得な情報が届くようになるという。さらにこうした情報を友人との間で共有できるようになっている。
店舗や施設の事業主はユーザーに向けて直接サービスをアピールできるようになる。利用料金は無料。専用の管理ツール「Yahoo!ロコ プレイス管理ツール」から情報を入力し、デザインテンプレートを選択すると、独自のホームページ「Yahoo!ロコ プレイスページ」が作成される。
プレイスページはYahoo!ロコやそのほかのYahoo!サービス群、提携パートナーのサイトからリンクされ、幅広い集客が可能になるという。アクセス解析やクーポンの発行なども行える。
事業者向けサービスは無料の「エントリープラン」、飲食店以外の全業種が利用できる有料の「スタンダードプラン」、飲食店向けの「スタンダードプラングルメ」の3種類がある。す無料プランでもすべてのサービスを利用できるが、有料プランではその利用回数が無制限となる。たとえばエントリープランではユーザーへの情報発信やクーポン発行に回数制限があるが、スタンダードプランでは無制限になるとしている。スタンダードプランの価格は3万6000円。スタンダードプラングルメにはコール課金タイプ(予約業種)と定額タイプ(非予約業種)がある。コール課金タイプは月額3万6000円で予約の電話ごとに500円が課金される。定額タイプは月額6万円。
ヤフーはYahoo!ロコ利用事業者の獲得に向けて、1月20日に代理店経由での営業を開始。3月上旬からはオンラインで登録できるようにする。
店舗や施設が自ら情報を登録できる地域サービスは他社からも提供されている。代表的なのはGoogle プレイスやぐるなびだ。ヤフーはYahoo!ロコが他社サービスより優れている点として、Yahoo! JAPANからの集客、ユーザーとの直接的なコミュニケーション、クーポンなどのインセンティブ機能を挙げた。
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