富士通は1月20日、プライベートクラウド構築ソフトウェア5製品の機能を強化し、同日より販売を開始した。
今回、機能強化されたのは、「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」「Systemwalker Runbook Automation V14g」「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」「ServerView Resource Orchestrator」「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」の5製品。同製品群を使用することで、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなど複数台の仮想サーバによるシステム構成一式の配備を、プライベートクラウドとして利用者自身が容易に構築できるという。これにより、業務システムの早期立ち上げニーズに応えるとしている。
具体的には、各部門が管理する既存のシステム構成情報を自動的に調査、集約する機能によって現状の構成を見える化し、その情報を元にネットワークやソフトウェアの設定まで含めた多階層のシステム構成を標準化する。あらかじめ、標準化したシステム構成をテンプレートとして用意しておくことで、利用者自身がオンデマンドに選択、配備できできるという。
システムの配備後でも、利用者自身が簡単にCPUやメモリなどのリソースを追加、変更できる。サーバの起動、停止、承認申請プロセスの設定などの運用操作も利用者自身で可能だ。これにより、たとえば、ウェブサーバ1台、アプリケーションサーバ1台、データベースサーバ1台という3階層の業務システムで、従来、設計、配備、設定、検証まで3人月かかっていたものが、1人日で実施できるという。
標準化したシステム構成をテンプレートとして登録、再利用するにあたっては、富士通のパブリック型クラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」と同じ画面デザインのユーザーインターフェースが利用できる。
加えて、既存の業務システムの構成を自動的に調査して構成管理データベース(CMDB)に集約する機能を提供。CMDBの収集対象は、ハードウェア仕様、OSの修正適用状況、インストールされているソフトウェアなどのシステム構成情報となる。これにより、システム構成の見える化、それに基づくテンプレートの作成作業の負担を軽減し、プライベートクラウドへの円滑な移行を支援するという。
各製品の税別標準価格は、Systemwalker Service Catalog Manager V14gが14万5000円(プロセッサライセンス)、Systemwalker Runbook Automation V14gが15万円(プロセッサライセンス)、Systemwalker Software Configuration Manager V14gが10万円(プロセッサライセンス)、ServerView Resource Orchestratorが20万円(サーバライセンス)、クラウド インフラ マネージメント ソフトウェアが23万円(サーバライセンス)となる。
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