ソリトンシステムズは12月15日から2日間にわたり、iPadやiPhone、Androidといった「スマートデバイス」の業務利用に関するセミナーを開催した。
設定されたテーマには、実際にユーザーからの問い合わせが多いものを反映させた。「スマートデバイスを仕事で使うノウハウ」「安心して企業LANに接続させる方法」「ウェブのセキュリティ脅威から守る方法」といった内容だ。また管理者向けには、「社内ネットワークに接続されたスマートデバイスを可視化、制御する方法」というテーマも設定された。
同社 ITセキュリティ開発本部長の橋本和也氏はセミナー開催の背景について、「我々は電子証明書および認証アプライアンス製品を以前から提供しており“インフラ”を持っていたといえる。そのため、スマートデバイスであっても、従来のMacやWindowsデバイスと同じように対応できる。我々のインフラでスマートデバイスも安全に使えますよ、ということをまず訴えたい」と語る。
またプロダクトマーケティング本部長の中村雄彦氏は、「スマートデバイスはまだコンシューマー中心に普及している段階」としながらも、「証明書を取得して社内LANにつなぐような、ビジネスでの利用拡大は止められない流れ」と話す。
同社は「セキュリティが安全になれば次はサービス」とも想定しており、その具体例がセミナーにも登場した。同社のオンラインストレージサービス「Net’AttestHiQZen」に対応するiPhone/iPad専用のビューワアプリ「HiQZen App」だ。営業担当者がiPadを客先での提案や打ち合わせなどで活用するシーンを想定している。 多種あるオンラインストレージとの違いについては、「開発部隊がおり、自社でセキュリティの商材を作っている強みがある。単に“オンラインストレージを貸します”ではなく、開始後も要求に合わせたサービスを展開できることが強み」(橋本氏)という。
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