Nexus Sは前機種同様、メーカーのカスタムインターフェースや通信会社がインストールしたアプリなどで修正を加えずに、Googleが用意したそのままを提供している。誤解しないで欲しいのだが、Nexus SはAndroidをそのままシンプルに提供して欲しいというユーザー向けのものだ。実際、「AndroidをAndroidのままに」しておく方がわれわれの好みであり、サムスンとGoogleがこの方向性を追求することを責めたりはしない。Ginberbread(Android 2.3)なら、使い慣れたAndroidユーザーにも新しい要素が見つかるはずだ。Super AMOLEDディスプレイは、Nexus Oneのものよりもややシャープに見えるが、「GALAXY S」シリーズのものと大きく違うわけではない。スクリーン上のアイコンで変更されている部分はわずかだが、メインメニューは端が背景の奥の方に消えていくようなデザインになっている。また、カスタマイズ可能なホーム画面は5つ用意されている。
この新OSの詳細についてはまだ調査している最中だが、少なくとも新しいコピー&ペーストについては試してみた。今回は、長押しでパラグラフの中の文字列を選ぶ際、テキストブロック全体ではなく、触れている単語だけを選択するオプションが新たに設けられている。さらに、テキストの下に新しく矢印が表示されるようになっており、これを動かして欲しい単語だけを簡単に選ぶことができる。小さな変化のように聞こえるかも知れないが、使い勝手の上では大きな進歩だ。仮想キーボードに対しても、細かいが歓迎すべき修正が加えられている。
このスマートフォンの機能をチェックするにはもっと時間が必要だが、Nexus Sの機能リストは挙げることができる。全体としてみれば、機能の多くはNexus Oneに見られるものと同じだが、Nexus Sには近距離無線通信(NFC)チップ、前述の2つ目のカメラ、ゲーム用のジャイロスコープ、1GhzのHummingbirdプロセッサ(Nexus Oneは1GhzのSnapdragonプロセッサだった)が追加されている。これは悪くはないが、われわれはこのような見本的なモデルに対しては、これ以上のものを望んでいた。また、microSDカードスロット、HDMI出力、T-MobileのHSPA+ネットワークがサポートされていないことも不満だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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