情報処理推進機構(IPA)は12月20日、「2010年度情報セキュリティの脅威に対する意識調査」を公開した。
「スマートフォン利用時の意識」では、スマートフォン利用時の不安要素は「スマートフォン本体の紛失、盗難(54.5%)」「データ盗難・漏洩(48.7%)」「第三者による不正利用(39.7%)」「ウイルス感染による不正利用(39.5%)」が上位となり、利用者の8割以上がスマートフォンのセキュリティに不安を感じていることが明らかになった。
「スマートフォンに必要だと思うセキュリティ対策」では、「ウイルス対策ソフト(53.4%)」「データの暗号化による紛失時の対策(43.6%)」「リモートロック等の不正利用防止機能(36.3%)」「携帯アプリに対するキャリア等の第三者による事前検査(31.0%)」が上位を占めた。
「無線LAN通信の暗号化実施状況」では58.3%が暗号化しているが、「暗号化を行っているかわからない」との回答の割合が10代と60代で高かった。「Adobe Readerのバージョンアップ」の実施状況では、「実施している」と回答したのは55.6%にとどまり、「バージョンアップを実施していないし、今後実施する意向もない」の年代別の割合では20代が最も高く、39.3%となっている。
調査は、情報セキュリティに関する対策情報の発信、普及啓発などの活動に役立てることを目的として、ネット利用者を対象に10月25日〜11月1日にウェブアンケートで実施したもの。有効回答数は5019人。
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