EMCジャパン、DWHアプライアンス提供へ--買収したGreenplumの技術を統合

田中好伸(編集部)2010年12月17日 10時31分
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 EMCジャパンは12月16日、超並列処理(Massively Parallel Processing:MPP)アーキテクチャをベースにした統合型データウェアハウスアプライアンス「EMC Greenplum データコンピューティング・アプライアンス(DCA)」を発表した。2011年1月5日から販売と製品出荷を始める。米EMCが買収したGreenplumの技術を統合した製品になる。

 DCAは、特定ハードウェアに依存しないデータウェアハウス専用ソフト「Greenplum Database」がベース。従来Greenplum Databaseはソフトウェアのみで提供されてきたが、今回のDCAはテラバイトからペタバイト規模の要件に対応可能なアプライアンス構成を取り、必要に応じてハードウェアとソフトウェアをあわせて提供することで、要件にあわせて導入方式を選択できるとしている。

 DCAは、10テラバイトのデータローディングを競合他社に比べて、2〜5倍の速さとなる約1時間で実行できるという。業界最速レベルのスピードで膨大なデータを高速かつローコストで分析できるとしている。

 またDCAは業界最高の価格性能比を誇るという。他社製品と比較しても、最大3倍の拡張性と最大4倍のデータベースコア数を誇るとしている。データベースやストレージ、ネットワークなどを1つに統合することで、大企業に必要な可用性などを保持し、容易に導入できるという。ハーフラックとフルラック、複数ラックの構成を選択できる。

 EMCジャパンはDCAの投入と同時に「Greenplum DCA導入構築支援サービス」も始める。EMCのグローバルサービス部門の専門家が、DCAの導入と最適化を支援する。

 業界標準のIAサーバやイーサネットスイッチ、Linuxの上で稼働するGreenplum Databaseは、「Greenplum MapReduce」機能を搭載している。Greenplum MapReduceは、GoogleやHadoopプロジェクトなどで採用されている分散処理プログラミングフレームワークであるMapReduceをGreenplum Database上に実装した機能になる。

 Greenplum Databaseは、これまでにニューヨーク証券取引所(NYSE)や米通信事業者のT-Mobile、米小売最大手のWalmartなど世界150社以上の採用実績を誇り、日本国内でも大手製造業や大手通信業、大手ネット企業などで採用されているという。

 EMCジャパンは、Greenplum Databaseを活用することで、蓄積されるだけで実際のビジネスに活用される機会の少なかったウェブサイトのアクセスログ、携帯電話の通話履歴、消費者の行動履歴、監視システムログ、センサログなどの膨大なデータをローコストで素早く分析でき、ビジネスに価値のある情報を効率的に見出して、ビジネスに反映できるとしている。

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