一太郎2011 創にも搭載される日本語入力システム「ATOK 2011 for Windows」は、使う人に合わせた入力環境を実現した。例えば、「かくにんしまsた。」といった起こりがちなユーザーの打鍵ミスを補正し、「確認しました」と正しく変換する自動補正機能や、人名の入力が続く場合に、ユーザーが次に期待する文体をATOKが自動的に判断し、人名を優先する「スマートモードチェンジ」を特長とする。
複数のPCでユーザー設定を共有できる「ATOK Sync アドバンス」機能では、従来の辞書の同期だけでなく、学習情報、確定履歴、環境設定、お気に入り文書などATOKの設定の全てを完全に同期できるようになる。ジャストシステムが、ATOKユーザー向けに無償で提供している「ATOK Pad」や有料のアプリ「ATOK Pad for iPhone」も同期できるようになるという。
さらには、「おまかせキーワードチャージャー」として、ユーザーが受信するRSSの内容から定期的にキーワードを抽出し、推測候補として登録(チャージ)する機能も備える。プレミアム版には、ATOK変換辞書・連携電子辞典として、「大辞林」「敬語のお辞典」を搭載した。さらに、Excelファイルで作成したデータベースから検索し、住所などを入力できる「ATOKダイレクト for Excel」も搭載された。
一太郎は今年、1985年の発売から25周年を迎えた。一太郎2010は、前バージョン比で120.6%と好調に推移しているという。一太郎2011 創は、節目となる今回から次の25年への礎として「新しいスタートを切るという意気込みで開発に取り組んできた」(ジャストシステム 代表取締役社長の福良伴昭氏)という。
名称に新たに「創」を加えたのは、価値の創生、文章を創造するツールとして今後も進化を続けていく決意を込めたものという。パッケージには、書道家の紫舟(シシュー)氏のカリグラフィをパッケージデザインに採用している。
紫舟氏は「線の中に白い余白を設けることで、自由さを表現したいと思った。また、線をしっかり書くことで、力強さや本物がもつ品格、たくさんの人に愛されるよう親しみやすさをイメージして書き上げた」とコメントした。
ジャストシステムのイメージキャラクターである女優の加藤あいさんが登壇。加藤あいさんへの質問は詠太を使って読み上げられた。詠太について、「画期的でびっくりした。抑揚もなめらかで、男性の声も選べる」とアピールした。
一太郎2011 創とATOK 2011 for Windowsの価格は下記のとおり。
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