マイクロソフトは12月2日、ITを通じて社会貢献を推進するイベント「Citizenship Day 2010」を開催した。同イベントは今回が初めての開催となる。イベントでは、マイクロソフト代表執行役 社長の樋口泰行氏により「クラウド」をテーマにした基調講演が行われた。
樋口氏は講演の冒頭で、「マイクロソフトは創業以来、ソフトウェア分野で社会に貢献するという考えを持ち続けてきた」と振り返る。また、ソフトウェアが障害を持つ人などの活動の場を広げるツールになると語った。樋口氏は、クラウドがこの可能性をさらに高めていくと説明する。
ユーザーの作ったアプリやデータをクラウド上で共有したり、クラウドを介して複数人で共同作業を行うことで、地域活性化や社会的弱者の支援の幅が広がる。また、スマートフォンやタブレット端末などマルチデバイスに対応することで、どこからでもクラウドを通じて人と人がつながれると強調した。
講演では、クラウドを通じた企業市民活動の第1弾として、2011年1月に提供予定のクラウド型顧客管理システム「Dynamics CRM Online」を、NPO向けに提供することも明かされた。NPO支援者の情報を一元管理できるよう最適化したもので、日本NPOセンター、ページワンと連携して開発した。クラウド型とオンプレミス型の両方に対応する。
樋口氏は講演の最後で、マイクロソフト日本法人が25周年を迎えることを紹介し、これを機により日本に根付いた企業を目指すため、2011年2月1日より社名を「日本マイクロソフト」に変更するとコメント。企業市民活動もその一環だと語った。
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