KDDI田中新社長「KDDIはスマートパイプになる」--まずは社内改革

藤井涼(編集部)2010年12月01日 21時07分
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 「KDDIをとりまく環境が大きく変化している」--12月1日付でKDDIの代表取締役社長に就任した田中孝司氏は、同日の会見でこう切り出した。

  • KDDI代表取締役社長の田中孝司氏

 スマートフォンや家電など通信端末のマルチデバイス化が進み、これまで競合とは言えなかったGoogleやAppleも現在はKDDIの競合軸に含まれる。また、KDDIグループ内には、UQコミュニケーションズやワイヤ・アンド・ワイヤレスなど複数のネットワーク事業者がいることからグループ内のマルチネットワーク化も進んでいる。田中氏は、これらの変化を踏まえ「新たなKDDIを作っていきたい」と語る。

 田中氏はKDDIの今後の成長に向けて、マルチデバイス、マルチネットワークによる新たなビジネスモデルを構築したいと話す。また、地域に密着したサービスや医療、教育など新たな分野でのサービス展開についても言及した。さらに、アジアを中心に海外でのコンシューマー向けサービスも拡充していく。各国の現地企業とのM&Aも積極的に進めたいとした。

 「通信を通して顧客の生活や企業活動に新たなシーンを創造したい。通信事業者はよく土管屋(パイプ)と表現されるが、KDDIは通信事業だけでなく、周辺も含めたサービスを提供するスマートなパイプになる」

 これらの目標の達成には、約1万8000人のKDDIグループ社員の熱意や一体感が必要不可欠とし、まずは社内改革を進めていくと説明した。「今後はいくつかの変化が同時に起こるダイナミックな時代を迎える。KDDIを新たな変化に対応するキャリアにしていく」(田中氏)

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