新たな手法で偽サイトへ誘導するネット詐欺が引き続き多発

 ネットフォレストは11月12日、10月のウイルス・スパムレビューを発表した。10月は引き続き、新たな手法で偽サイトへ誘導するネット詐欺が多く発見された。また、ウイルス製作者は人気のあるウイルス対策製品に見せかけたマルウェアを広めようとしている。

 10月のトピックとして、9月から猛威を振るっている偽のユーティリティソフト「Trojan.Stuxnet」を取り上げている。有名なウイルス対策ベンダーを装う、このトロイの木馬は、特に欧州諸国から感染拡大の報告が届いている。また「WinRARC」という普及している製品を模した偽の解凍ソフトがばらまかれている。

 10月最終日には、ロシア圏のユーザーを標的にした「Trojan.Hosts」の感染拡大が始まり、端末はトロイの木馬「Zbot」の亜種に感染し、元に戻すために有料SMSの送信を要求すると報告されている。

 テクニカルサポートへのネット詐欺に関する10月の対応依頼は、1日あたり118件で、9月の124件からほとんど減少していない。対応依頼の多くは、トロイの木馬「Trojan.HttpBlock」の感染拡大が活発だった月の前半に集中している。ピーク時には、この件に関する技術サポートが最大数百件にも及び、全体の8割を占めた。

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