マイクロソフトは11月12日、新しいパートナー制度である「マイクロソフト パートナーネットワーク(Microsoft Partner Network)」での支援活動を開始したと発表した。
マイクロソフト パートナーネットワークは、世界共通でパートナー企業に対してトレーニングなどの様々な支援を行うプログラム。パートナー企業の市場での競争力強化とともに、ユーザーが技術的な要望に応えられるパートナー企業をユーザー自身で選択できるようになることを目的としている。
新制度では、「コミュニティ」「サブスクリプション」「シルバーコンピテンシー」「ゴールドコンピテンシー」の4つのランクが設けられており、パートナー企業は、自社のニーズに最も適したメンバーシップ(会員資格)を選択できる。
コミュニティは、会員企業にとってのパートナーネットワークへの入口として位置づけられる。マイクロソフトとの今後の本格的なビジネス推進を検討しているすべてのパートナー企業が対象となり、技術的およびビジネス開発のリソースが提供される「SBPC(Smart Business Partner Community)」や「BizSpark」「WebsiteSpark」に加入できる。
サブスクリプションでは、マイクロソフト製品を活用しビジネスを推進できるよう、定期購読型のサブプログラム「マイクロソフト アクションパック」として、マイクロソフトの製品ライセンスや追加の技術リソースが提供される。アクションパックは、システム構築をビジネスにしているパートナー企業向けの「マイクロソフト アクションパック ソリューション プロバイダー」および、主にアプリケーション、ウェブ開発をしているパートナー企業向けの「マイクロソフト アクションパック ディベロップメント&デザイン」の2種類から自社のビジネスに合ったものを利用できるという。
コンピテンシーでは、仮想化、システム管理など、特定のニーズに対応した29の専門分野のいずれかで、シルバーもしくはゴールドのコンピテンシー(得意分野)を取得することで、専門性の高さをマイクロソフトから認定される。その中でも特に技術スキルに精通したパートナー企業は、特定のビジネスソリューションにおいて最高レベルであることを認定する「ゴールドコンピテンシー」を取得できる。各分野でゴールドコンピテンシーを取得した企業は、様々な特典を利用できるという。
また、パートナーネットワークでは、クラウド分野でビジネスを拡大するために必要なリソース「マイクロソフト クラウド エッセンシャル パック(Microsoft Cloud Essential Pack)」をパートナー企業に提供する。さらに、クラウドコンピューティングソリューションをすでに販売しており、ユーザー導入事例を紹介できる企業は、トレーニングに参加することで「マイクロソフト クラウド アクセラレート(Microsoft Cloud Accelerate)」として認定される。
合わせてマイクロソフトでは、ユーザーが同社のソリューションをウェブサイトで検索する際に、実績や地域などの詳細な条件から、適切なパートナー企業を検索できる支援ツール「Microsoft Pinpoint」を提供し、ユーザーとパートナー企業との橋渡しを支援するという。
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