NECは11月5日、基幹業務サーバACOSシリーズ「i-PX9000」において、処理性能を同社従来比で最大20%向上した新モデル「i-PX9000 モデル A300」を製品化し、同日より販売開始したことを発表した。新製品は、ACOSシリーズ大型機「i-PX9000 モデル A200」の後継モデルで、最下位機種の「i-PX9000 モデル A312」から最上位機種「同 A3PZ」までの計17機種のラインアップで提供する。
i-PX9000 モデル A300は、複数CPUの同期をとり、装置全体として効率的な処理が行われるように制御するNEC独自のCPU制御技術「マルチプロセッサ制御方式」を強化。これにより、複数CPUの処理性能をより効率的に引き出せるようになり、最大構成となる48個のCPUを搭載した場合、従来製品と比較して1.2倍の処理性能を実現し、処理性能を従来製品から最大20%向上したとしている。
また、ACOSシリーズ大型機として初めて、電気チャネルと光チャネルの2種類のI/Oプロセッサを統合した「統合I/Oプロセッサ」を搭載。これにより、消費電力を従来比で最大20%削減できるという。さらに、新基本ソフトウェア(OS)「ACOS-4/MX」を、ACOSシリーズ中型機「i-PX9000 モデル S300」に続き大型機にも搭載。従来から提供していたACOS-4上の基幹データベースを、オープンサーバからダイレクトにアクセスする機能に加え、新たにオープンサーバ上のデータベースをACOS-4からダイレクトにアクセスする機能も提供する。これにより、データベースがACOS-4、オープンシステムのいずれにあってもシームレスなデータ処理が可能だとしている。
i-PX9000 モデル A300のシステム価格(標準レンタル料金)は、月額1170万円(税別)からとなる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
「もったいない」という気持ちを原動力に
地場企業とともに拓く食の未来
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」