Greenpeaceは米国時間10月26日、「Guide to Greener Electronics」の最新版をリリースした。この中でGreenpeaceは、コンピュータメーカー各社による環境配慮の点で、重要な変化をいくつか指摘している。
たとえば、Appleは前回の5位から9位に順位を落とした。1年以上前には、Appleは製品の製造で使われる有毒物質が最も少ない企業だとして、コンピュータメーカーの中でトップになった。
順位は落としたものの、Appleの環境への配慮が失われてきているというわけではない。順位を落とした理由としてはむしろ、同社が有害化学物質の今後の段階的な廃止計画に関する情報を十分に公開しなかったことと、他のコンピュータメーカーの改善が著しいという事実が挙げられる。
たとえば、1年前には最下位争いをしていたHewlett-Packard(HP)が、8位から4位に順位を上げて、Appleを上回った。Dellは、有毒物質の段階的な廃止に関する約束を果たせなかったことで減点されながらも、今回スコアではAppleに並んでいる。
残念ながら、DellやHPと異なり、Lenovoや東芝、そして特にMicrosoftは、約束の順守と有害物質を除去する取り組みで大きく遅れを取っている。
このランキングで問題にされている有害物質は、主にビニールプラスチック(ポリ塩化ビニールとして広く知られる)と臭素系難燃剤(BFR)だ。これらの物質は生物分解されず、環境にとって有害だ。
Greenpeaceは最新版で、ポリ塩化ビニールとBFRがない初のテレビ「Econova」を発売したとして、Philipsを評価した。PhilipsはEconovaを投入して、他のテレビメーカーに先立ち、これら有害物質を2010年末までに段階的に廃止するという努力目標を果たすべく、取り組みを進めている。
電機メーカー全体では、NokiaとSony Ericssonが引き続き上位で、他社との差をさらに広げた。両社はポリ塩化ビニール、BFR、アンチモン、ベリリウム、フタル酸類といった特に有害な物質を一切含まない製品を作り続けている。
Guide to Greener Electronics最新版の全ランキングのページはこちらで閲覧できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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