Adobe Systemsは米国時間10月7日夜、「Adobe AIR for Android」プラットフォームを「Android Market」に公開した。「Android」OS対応版のリリースにより、ついにスマートフォン向けの「Adobe AIR」が登場したことになる。
デスクトップ版から始まったAIR(「Adobe Integrated Runtime」の略)は、リッチなインターネットアプリケーションを一般的なソフトウェアアプリと同じようにローカルで実行できるプラットフォームだ。またAIRを用いたアプリでは、ブラウザ内で動作するウェブアプリには時として不可能なやり方で実行先のハードウェアを活用できる。
Adobe は、2010年2月にスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congressにおいて、2010年末までにAndroid搭載携帯端末向けAIRをリリースする計画を明らかにしていた。
今回リリースとなったAdobe AIR for Androidには、ユーザーがインストールできるアプリケーションのディレクトリなどは付属していない。その代わり、デスクトップ版と同じように、ユーザーがブラウザ上で見つけたAIRアプリをどれでもローカルにインストールできる。インストール後、アプリはAIRのランタイム上で実行される。また開発者は、自作のAIRアプリを微修正する必要があるが、これは「Adobe Flash Builder」ツールセット内で行うことができる。
Adobeによれば、AIRは今後、Android搭載端末にプレインストールされる予定だという。AIRがインストールされていないAndroid搭載端末でAIRアプリを実行しようとすると、AIRのダウンロードリンクを表示したページに誘導される。なお、端末にAIRをインストールするには、「Adobe Flash Player」プラグインと同様の環境が必要で、「Android 2.2」(開発コード名「Froyo」)以降のOSと、256MバイトのRAMおよび「ARMv7-A」プロセッサを搭載する端末でなければならない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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