一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)は10月6日、都内で会見を開き、新会長および新執行役員を紹介した。
8月12日付で新会長に就任したのは、「UFO」「あずさ2号」などの楽曲を手がけた作曲家の都倉俊一氏。理事長には、これまでJASRACの常任理事を務めていた菅原瑞夫氏が就任した。都倉氏は、「新たな時代のJASRACをどのように進めていくかが課題。身の引き締まる思い」と挨拶した。
YouTubeやニコニコ動画に対する楽曲の利用許諾をはじめ、ネットへの取り組みについては、今後も積極的に進めていくという。また、度々問題になるネットでの無断配信などの著作権侵害行為については、これまで通り厳しく対応していく考えを示した。
「訴訟の際は和解になることが多いが、法的措置にかかる費用を差し引くと基本的には赤字。それでも続けるのは、不正使用に法的措置をとることが著作権の啓蒙につながるから。損得問題だけじゃない」(都倉氏)
私的録音録画補償金制度については、デジタル技術は革新的である一方、違法コピーや海賊版が生まれた原因にもなったとし「もろ刃の剣」と表現する。その上で、JASRACが考える最も合理的な方法が私的録音録画補償金制度であるとし、今後もデジタル技術との共存をどう進めていくかが課題とした。
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