UPDATE Facebookは米国時間10月6日、同社のその短い歴史の中で実施した、おそらく最も複雑な製品アップデートの1つをリリースした。一連の新機能を追加するとともに既存機能を刷新し、それらは互いに直接には関連性がないが、中心的な目的を持っている。つまり、Facebookを柔軟で普遍的なコミュニケーションハブにすることである。
Facebookの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏は記者会見で、「われわれがここで実現しようとしているのは、ソーシャルプラットフォームを構築することである。それはソーシャルアプリケーションの構築とはまったく異なる」と述べ、「ソーシャルアプリケーションとソーシャルプラットフォームの違いは、アプリケーションを構築している場合は、それを1度きりの使用に向けて構築しているという点である」と語った。一方で、プラットフォームとは、すべてを扱うことのできるものである。
同社の発表内容は以下のとおり。
Facebookメンバーは何年も前から「グループ」に参加することができたが、今回の刷新により、グループは大幅に機能が豊富になり、より親密なものになった。新しいグループは、家族、スポーツチーム、学校のクラスなどに使用するように設計されており、何らかの活動や政治的な集会を集団でフォローするためのものではない。こうした活動目的の人々に対しては、イベントまたはファンページを使用することをFacebookは推奨している。
まず、任意でグループに参加することはできず、他のメンバーの招待が必要となる。メンバー数は現在のところ、250人までに限定される。新しい機能には、共同作業用の文書、写真、動画の共有や、グループのメンバー全員をイベントに招待する機能などがある。ライブのグループチャット機能もあり、「Google Wave」をほうふつとさせる不吉な気配もただよわせている。Google Waveも、親密なグループコミュニケーションおよびコラボレーションを革新することを目的とする製品であったが、結局は大失敗に終わった。グループには、電子メールアドレスを割り当てることもでき、Facebookによると、グループ内のFacebookアカウントに一致する電子メールアドレスでしか、そのグループの電子メールアドレスにメールを送信することはできないという。
招待がなくては参加できず、承認されたFacebookの友人からしか招待を受けることができないが、場合によってはそれ以外を完全に公開することのできるこの形式は、メインストリームのウェブにおいてはかなり新しい哲学である。これがユーザーに受け入れられるかどうか、ソーシャル分野にどのような動きや問題を引き起こすかについては、今後の動向が楽しみである。
「古い」Facebookグループもまだ存在し、「新しい」グループに変換はされていない。現時点では、古いグループを新しいグループに変換する手段はない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス