この機能により、Facebookメンバーは、プロファイルデータ、写真、ビデオ、掲示板への投稿、メモ、コメント、友達リストなど同サービスにアップロードしたすべてのコンテンツをzipファイルにしてダウンロードできるようになる。このファイルは、メンバーのハードドライブ上に保持されるが、パスワード、電子メールアドレスによる認証、CAPTCHAという厳しいシステムを通してのみアクセス可能となる。
Download Your Informationは、Facebookサーバからプロファイル情報を取り出せるようにすることを強く要求していたデータポータビリティコミュニティーに対するある種の和解の申し出ではないかと推測される。同機能をデモしたプロダクトマネージャーDavid Recordon氏は、Facebookに採用される前に同コミュニティーに属して活発に活動していた。機能としては非常に限定されているが、同機能周辺のセキュリティコントロールは強固さの点では適切だと思われる。
例えば、zipファイルには友達の連絡先は含まれない。友達の連絡先は、住所録や連絡先を載せたスプレッドシートに流用することも可能ではと思われるので、単にデータをアーカイブするという以上に有用だと思われる項目の1つだ。また、Facebookは、zipファイルに収められるファイル形式や、どれくらい前の情報まで収められるかについて明らかにしていない。
しかし、特にFacebook Photos製品の改良により高解像度写真のアップロードが可能になったことから、より多くのメンバーが同サービスを基本的なメディアストレージとして利用するようになるかもしれない。
これは恐らく、部分的にプライバシー擁護派に応じたものだろう。FacebookメンバーがConnectログイン製品を使うことで、またはFacebook開発者向けプラットフォーム上で直接開発することで、無数にあるサードパーティーサイトにオプトインした場合、メンバーの個人情報がどの程度共有されるかをFacebookは十分に明らかにしていないと言われてきた。Facebookは、どのアプリケーションに接続し、どのデータ権限を与えるかを管理するための「ダッシュボード」を搭載した。また、各アプリケーションがどのデータにアクセスしたかのログも用意されている。
Facebookは、同機能が単にユーザーにとって便利なだけでなく、開発者やアプリケーションメーカーに代わって説明責任を向上させるものとなることにも期待していると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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