Twitterの共同創設者であるEvan Williams氏は米国時間10月4日、Twitterの公式ブログの投稿で、同社の最高経営責任者(CEO)の職を辞任することを明らかにした。現在最高執行責任者(COO)を務めるDick Costolo氏が、即時に同氏の後任となった。Williams氏は今後、製品戦略に専念する予定である。
2003年にBloggerの親会社であるPyra LabsをGoogleに売却したことでハイテク業界ではすでに有名なWilliams氏は2006年、Biz Stone氏とJack Dorsey氏とともにTwitterを共同創設した。当初はDorsey氏がCEOを務めていたが、同氏は約2年前に辞任し、Williams氏がその後を引き継いだ。Dorsey氏は現在、Eコマースの新興企業であるSquareの経営陣に名を連ねており、Twitterには会長として留まっている。
Costolo氏は、Twitterの未発達なビジネスモデルの発展に貢献し、現在は、「Promoted Tweets」、トレンド、アカウントのシステムに従事している。そのビジネス手腕から、同氏はCEOとしてより適した人材であると、Williams氏はブログ投稿で説明した。
「1つの企業をこれほど急速に成長させるのは、非常に大きな課題である」と同氏は記した。「規模を拡大すること自体は、成功ではない。われわれにとっての成功とは、企業としての文化とユーザーに対する意識を維持しつつ、世界に優れた影響を与えることのできる収益性の高い企業として、われわれの可能性を最大限に引き出すことである。これは決して容易な仕事ではない」(Williams氏)
COOとしてのCostolo氏はこの数カ月間で、同社の顔としてこれまで以上に有名になった。同社の開発者カンファレンスChirpで、「Promoted Tweets」製品という形で、Twitterの初めての堅実なビジネス戦略を発表し、その詳細を明らかにしたのはCostolo氏であった。またTwitterは、企業が自社のTwitterアカウントを監視および管理するためのツールスイートを開発中であるとも述べた。同社は、GoogleやBingなどとの検索契約も締結している。
Twitterがそのウェブインターフェースの大幅な刷新を発表したのは、Williams氏の辞任のわずか数週間前のことである。
Costolo氏は声明で、「製品戦略およびビジョンに専念するという彼の決断に多大な敬意を払いたい」と述べた。「新しいTwitterからわかるように、(Williams氏が)製品に専念すれば、何か素晴らしいことが起こり得る。わたしはこの職を任せられたことをとても光栄に思う」(Costolo氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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