Facebookは米国時間10月1日、株式を1:5の比率で分割した。Facebookは株式非公開企業だが、同社株式の需要が未公開株式を扱う2次市場で上昇しており、1株の価格を低く抑えるための措置だ。
「理由は、前回の株式分割から株価がかなり上昇しているためだ。分割により、その他の株式非公開企業と同様の価格帯に株価を維持できるようになる」と、Facebookの広報担当者Jonny Thaw氏はCNET Newsに語った。「またこれにより、株主にとっての価値を希釈することなく全員により多くの株式を提供できる」
Facebookは2006年7月と2007年10月に1:4の比率で株式を分割しており、同社にとって今回の株式分割は、6年の歴史の中で3度目となる。
2次市場におけるFacebook株式の取引は、同社の企業価値がどれだけあり、最終的にいつ新規株式公開(IPO)が行われるかを見定めようとする業界関係者にとって、大きな関心の的となっている。Facebookの従業員はストックオプションの行使による現金化が許可されるという噂が2年ほど前から表面化しており、同社は主要投資家であるDigital Sky Technologies(現在はMail.ru Groupに改称)とともに従業員の株式買い戻しプログラムを2009年に正式に開始した。
Facebookは2009年、将来のIPOに向けた準備の一環として、同社株式の保有構造をより強力なデュアルクラスシステムへと変更した。2010年夏の報道では2011年までIPOはなさそうということだったが、10月1日付けのReutersの報道では更に1年長く、2012年後半まで株式公開はないだろうと報じている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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