サンフランシスコ発--Intelの最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏は米国時間9月13日、Intel Developer Forum(IDF)における自身の基調講演の大部分を、スマートデバイスと同社が拡大中のソフトウェア事業の話題に費やした。
Otellini氏はまず、現在世界中に28億台存在するスマートデバイスの数が、2014年までに2倍に増加するという統計結果を示した。「1台のデバイスで、パーベイシブコンピューティングの需要に応えることはできない」と同氏は述べた。
スマートデバイス市場に向けたIntelの計画は、予定されているInfineonと、Texas Instruments(TI)のケーブルモデム部門の買収を活用することである。
「Infineonは3Gとセルラーにおいて主要な地位にある。統合によってわれわれは、LTE技術の提供をリードすることができる」とOtellini氏は述べ、Intelが長期にわたって推進している4G技術WiMAXと競合する4G技術に言及した。また同氏は、TI買収により、スマートテレビにおけるIntelの勢力が強化されると述べた。
スマートテレビを披露するために、Otellini氏は人を壇上に呼び、「Google TV」上でFacebookページのデモを実演させた(Google TVは2010年9月にも市場に提供される可能性がある)。
またIntelは、ソフトウェアにも多大な投資をしている。同社による76億8000万ドルでのセキュリティ企業McAfeeの買収計画は、「Intelのすべての接続デバイスにわたってセキュリティ機能を提供」する機会となるとOtellini氏は述べた。「正常さが周知されたモデルへと移っていく。信頼できるソフトウェアのみを許可する信頼できるマシンである。ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによってのみ、これが可能である。それが、われわれがMcAfeeを買収した基本的な理由であった」(Otellini氏)
Intelの次世代の「Sandy Bridge」アーキテクチャも、基調講演の主要な話題の1つであった。最初の「第2世代Core iシリーズ」プロセッサは、2011年初頭にリリース予定であるとOtellini氏は述べた。
Intelのエグゼクティブバイスプレジデントで、Intel Architecture Groupの共同ゼネラルマネージャーを務めるDavid "Dadi" Perlmutter氏は、「Sandy Bridgeは、PC全体を単一のシリコン上に配置する」と述べた。Sandy Bridgeは、Intelのメインストリームプロセッサとしては初めて、グラフィックスチップ機能をメインプロセッサに統合する予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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