ニフティは9月13日、ソーシャルアプリ開発会社向けの協業プログラム「ソーシャルアプリ・アライアンスプログラム(SAAP)」を発表した。同日から10月15日までプログラム参加企業を募集する。
SAAPでは、ニフティがソーシャルアプリ開発会社に対して、サービス構築やサポートのノウハウ、インフラなどを提供。共同でソーシャルアプリを開発し、レベニューシェアでの収益化を目指す協業プログラム。
アプリを共同で企画したのち、初期開発コストの80%をニフティが負担する。この数字はレベニューシェア率とも連動しており、当初は売上からプラットフォームの手数料などを引いた額をニフティ80%、開発会社20%でシェアする。「参加企業は初期投資リスクを軽減できる」(ニフティサービスビジネス事業本部モバイルビジネス部部長の棟近直広氏)。アプリ公開後、ニフティが初期コストを回収した時点でシェア率を50%対50%に変更するという。
このほか、ニフティクラウドのベースとなっているインフラ環境を提供するほか、動作チェックや負荷試験などの品質検査の実施、ユーザーサポートの一次受付、各プラットフォームとの契約や手続きもニフティが担当する。さらにアプリ間での相互送客やプラットフォームへの広告出稿など行う。これにより、開発会社はアプリケーションの開発や保守、サービス運営に集中できるという。
プログラムの対象となるのは、ソーシャルアプリの開発実績がある法人。展開するデバイスはモバイル、PC、スマートフォンを問わない。展開するプラットフォームについても、アプリの内容により最適なものを検討していくという。
プログラムの応募には、事務局あてにメールすることで送付されるエントリーシートに、アプリ企画書などを添えて再度メールする。事務局での審査を経て、11月にもプロジェクト化するという。共同開発したアプリは、基本的にニフティ名義で提供される。2010年度中に10社以上のアライアンス締結を目標としており、「来年度売上で10億円を目指す」(ニフティ取締役執行役員サービスビジネス事業本部長の津田正利氏)という。
なおニフティでは、9月21日にに参加企業向けの説明会を東京・大森のニフティ本社にて実施する予定。
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