LGは、新型の電子書籍端末やタブレット、さらには電子新聞でも使われる可能性のある、一種のフレキシブル電子ペーパーを開発している。米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、同社は9.7インチのカラー電子ペーパーと19インチのフレキシブル電子ペーパーの量産を開始する計画だという。
iSuppliのVinita Jakhanwal氏は、IDG News Serviceの取材に対し、9.7インチのカラー電子ペーパーが新世代の電子書籍端末やモバイル機器で採用される可能性があると述べた。ただし同氏は、こうした機器の高価格化とバッテリ寿命の低下を招く可能性があることも警告した。
19インチのフレキシブル電子ペーパーは白黒になるとみられ、Jakhanwal氏によると、新聞と同じ大きさの電子書籍端末で採用される可能性があるという。
Softpediaは、この電子ペーパーが厚さ0.3mm、重さ130gになると報じた。柔軟性を損なうことなくタッチ式入力などの機能や部品を組み込むことができれば、最初の電子新聞になる可能性がある。
電子新聞と聞いて、SFのようだと思うのも当然だ。電子新聞は、2002年公開の映画「マイノリティ・リポート」で初めて取り上げられた。映画の1シーンでは、このような電子新聞の仕組みを確認できる。読者は動画を視聴できるほか、文字と記事が次々と更新され、最新ニュースをリアルタイムで入手できるようになる。
LGは、すでにAmazon.comの電子書籍端末「Kindle DX」で採用されているディスプレイを手がけており、「iPad」向け画面の大手納入業者でもある。
フレキシブル電子ペーパーを使った電子新聞は、かなり遠い話のように思えるかもしれないが、iPadは本質的にその途上にある存在で、われわれは日常的に使用する機器としてiPadがますます普及するのを目にしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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