MVPenテクノロジーズは8月23日、手書きメモをデジタルデータ化できるデジタルペンユニット「MVPen」の新モデル「ENシリーズ」を9月3日より発売すると発表した。
MVPenは、手持ちのA4の紙に専用ユニットをペーパークリップで挟んで取り付け、専用のボールペンで書くと、手書きの文字やイラストをデジタル化して保存できるというもの。新たに「フォトスケッチ」アプリケーションを付属し、写真に手書きのメッセージやイラストを書き込めるようにした。ターゲットは、従来のビジネス層に加え、ファミリー層や趣味の写真画像を日常的に扱う層などにも広げたい考えだ。
従来製品のユーザーから寄せられた「ペン先が見えにくい」という声に応え、今回の製品ではペン先が見えるよう3mm程度伸ばし、ペン先を確認しながら書けるようにした。キャップをペンの後ろに差しこめるようにするなど、ペンの書きやすさや使いやすさを向上したという。このほかにもペーパークリップも使いやすくし、20枚〜30枚ぐらいの紙を挟めるようにしたという。
想定小売価格は、メモリを内蔵し、ユニット本体にデータを保存できる「EN201」が1万4800円で、PCに接続しながら使う簡易版の「EN240」は7800円。EN201は、従来の機種よりもセンサの厚みを約50%削減し、より持ち運びやすくしたという。A4サイズで100枚以上をユニット本体に保存できる。量販店やウェブショップなど500店舗で販売し、9月から12月までに2万台の販売を目指す。専用のペンはいずれの製品も共通。
このデジタルペンは、イスラエルのペガサス・テクノロジーズが設計と開発を担当。製造に関しては、中国のYifang Digital TechnologyとMVPenテクノロジーズが2010年4月に正式に提携し、マーケティング担当のMVPenテクノロジーズのリクエストのもと、両社で製品をブラッシュアップをしながら製品化したとしている。
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