ライバルを制する!--成功を勝ち取るための4つの戦略 - (page 2)

文:John McKee(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子2010年08月16日 08時30分

#3:一手の遅れは千手の遅れ

 今日のビジネス環境においては、「遅れるぐらいなら最初から手を出さない方がよい」という場合がしばしばある。当初に計画していたよりも機能の高いソフトウェアや製品を市場に投入できる場合であっても、競合他社の後塵を拝してしまっては元も子もない。このため、期日を守るために全力を尽くさなければならない。製品を予定通りに世に送り出せた者が成功を勝ち取るわけである。たいていの人や企業は、そういったことが実践できていない。かつては業界をリードする存在だったWestinghouse Electricのエンジニアたちは、「完璧な」真空管を作り出すために何年も費やした。しかし、ようやく製品を市場に投入できるようになった頃には、日本の新興企業であったソニーによってトランジスタが発売されていたのだった。トランジスタが登場したことで、Westinghouse Electricの製品と、業界をリードする存在という地位は過去のものとなってしまったわけだ。

 なお、「代わりになるものを受け入れる」ということも述べておきたい。もしも似たようなもので同じ結果を出せるのであれば、それを使えばよいということだ。

#4:足るを知る

 米国が世界の羨望の的となっていた時代があった。それは、最高品質の製品を作り出していたためではない。新製品を短期間で量産でき、その製品の機能は大衆の要求に十分応えられるものであったためだ。今日における個人や企業の多くは、プロジェクトやビジネス上の問題にあまりにも多大なコストと時間を費やしている。そして本来の、あるいは主たる目的から焦点がそれてしまい、後々にしか使用されない機能の追加や修正を行うことになる。その結果、コストと時間をかけすぎることになり、他の問題に十分手が回らなくなってしまっている。世の中は完璧ではなく、将来的に完璧になることもない。ある程度満足できる結果を出せた時点で、あなたやあなたの企業は前に進むべきなのである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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