Intelチップは将来、「iPhone」や「iPad」に搭載されるようになるだろうか? Intelがドイツを拠点とするInfineonの無線チップ部門をまもなく買収するという報道が正しければ、その可能性はある。
欧州および米国の報道各社が、IntelによるInfineonの無線チップ部門買収が間近だと報じている。これが事実だとすると、iPhoneとiPadの現行版で見た場合、Infineonのチップの位置づけはどうなるのだろうか?
著名なガジェット分解サイトにより、InfineonのチップがiPadと「iPhone 4」において非常に重要な役割を担っていることが明らかになっている。UMB TechInsightsには、InfineonのGSM/W-CDMAトランシーバとベースバンドプロセッサの2つのチップが示されている。
3G接続を処理するベースバンドプロセッサは、最も重要なチップの1つである。TechInsightsによると、「このプロセッサは、7.2Mbps/2.9MbpsのHSDPA/HSUPAに対応し、最大でiPhone 4Gに搭載されているような5メガピクセルのカメラを接続する機能(『X-GOLD 618』の場合)を持つ」という。
皮肉なことに、Intelは2006年、こうした通信チップの事業を同社と同じシリコンバレーにあるMarvellに売却している。当時、Marvellに譲渡された技術には、Intelのアプリケーションプロセッサ「StrongARM」などが含まれていた。Appleの「A4」やTexas Instrumentsの「OMAP」(Motorolaの「Droid」と「Droid X」に搭載)などのARMプロセッサは、今日最も人気の高い端末のうちのいくつかに搭載されている。
過去の経緯はどうであれ、Infineon買収が実現すれば、現在のiPhoneやiPad以外にも多数の端末に、Intelチップが搭載されることになりそうである。Infineonの通信チップは、NokiaやSamsungの携帯電話にも搭載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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