Firefoxユーザー向け、プライバシーを守るための5つのアドオン - (page 2)

文:Dennis O'Reilly(Special to CNET News) 翻訳校正:石橋啓一郎2010年07月23日 08時30分

長期間利用されるFlashクッキーを消去する

 ユーザーのウェブ閲覧の記録を取ろうとするのは、Googleやその他の検索サービスだけではない。AdobeのFlash Playerは、ウェブサイトがユーザーの活動と個人情報を記録できるようにするため、Local Shared Object(LSO)を使っており、これはFlashクッキーとも呼ばれている。この情報はブラウザそのものの外部に置かれているため、簡単に削除する方法はない。

 BetterPrivacyというアドオンは、Flashクッキーを自動的、あるいは選択的に削除してくれる。このプログラムは、インストールされるとLSOが保存されているフォルダを探し出し、ユーザーがFirefoxを閉じるまで待機する。そして、ユーザーのシステムに保存されているLSOの数を表示するウィンドウを開き、それらのFlashクッキーの閲覧や削除を行うかどうか尋ねてくる。

 このプログラムのメインウィンドウ(Firefoxのツールメニューから開ける)では、各LSOの発行元、名前、サイズ、日付とともに、それらが保護されているかどうかが表示される。ウィンドウ下部のボタンから、個別のクッキーの保護や削除、すべてのLSOの削除、保護されたLSOリストの編集などを行うことができる。多くのサービスがLSOを必要とするため、BetterPrivacyはブラウザが閉じられる時点までは何の処理もしない。

BetterPrivacyの設定ウィンドウ
FirefoxのアドオンであるBetterPrivacyを使うことで、簡単にFlashクッキーを調べ、削除することができる(画像提供:NettiCat)

 一部のウェブサービスは、正常に動作するために永続的なFlashクッキーを必要とするため、必要なものを削除しないよう気をつける必要がある。NettiCatのサイトに、どのFlashクッキーはとっておき、どれは捨てていいかを判断するのに役立つFAQへのリンクがある。

Firefoxの中からウイルスチェックを行う

 無料のアンチウイルスプログラムも、無料のウイルススキャンを提供するウェブサイトも、数多くある。BitDefender QuickScanは、Firefoxウィンドウの下の部分に、ほんの数秒でメモリ内のウイルスをスキャンするボタンを追加する。サイトを開いたり、定義データベースを更新する必要はない。

 わたしは実際のウイルスでこのサービスをテストしたことはないし、ウイルスへの守りを1つのツールに依存することはないが、付加的な保護の層としては、BitDefender QuickScanのスピードと便利さに打ち勝つのは難しい。

プライバシーに関する情報源

 コンピュータユーザーのプライバシーについて、電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center:EPIC)ほど詳しく知っており、関心を寄せている組織はない。同組織のプライバシーツールのリストには、スパムの遮断、匿名化サービス、電子メールの暗号化、ファイアウォールに関する情報も含まれている。

 Gizmo's Freewareというサイトには、同サイトが「おそらく世界最善の無料セキュリティリスト」と控えめに呼ぶリストがあるが、半時間ほどそのリストを眺めてみて、わたしはその名前に同意せざるをえなかった。

 このリストでは、標準的なセキュリティの話題に加え、データの復旧やシステムのクリーニングやモニタリングについても扱っている。しかしわたしにとっては、システムのハードニング、脆弱性スキャニング、ウイルス除去などに関する情報が役立った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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