ウェブ上で自分のプライバシーを守るのは、だんだん難しくなってきている。自分たちの考えや経験を、友人や家族、そして世界と共有することが一般的になっている一方で、そのすべてを記録し、合法・非合法を問わずそこから利益を上げようと狙う者もいる。重要なのは、ウェブの便利さと自分の安全のバランスを正しく取ることだ。
この記事では、最良のサービスを最大限に活用するのを妨げないようにしながら、自分の安全を守るための、5つのFirefoxのアドオンを紹介する。
何百万人、何千万人という人が、(たぶん)パスワードを時々変える以外には、設定を変えないままGoogleのサービスを使っている。OptimizeGoogleというアドオンは、Googleの検索インターフェースに手を加えたい人のためのものだ。このプログラムを使えばGmailもカスタマイズでき、これらやYouTubeを含むほかのGoogleのサービスから広告を取り除くこともできる。
わたしは、OptimizeGoogleで広告を他の検索エンジン(Yahoo、Bing、Wikipedia、Cuil、Twitterを含む)の検索結果へのリンクに置き換えるまで、どれだけ多くの広告が表示されているか意識していなかった。このアドオンを使えば、すべてのGoogleのサービスに表示される広告をブロックすることもできるし、一部のものだけを選んでブロックすることもできる。また、GoogleのクッキーのUIDを匿名のものにし、Google Analyticsに報告するのを防ぐのと同時に、検索結果をフィルタリングされるのも避けることができる。
GoogleやMicrosoft、その他のウェブアカウントにサインインするということは、ウェブの閲覧履歴や検索行動の追跡を招くということでもある。ときには、この追跡のおかげで便利になることもある。例えば、Googleのウェブ履歴機能を使えば、自分の過去の行動を追いかけやすくなる。
だが、クラウドの中でウェブ上での詳しい行動履歴を管理することには、個人情報が間違った人間の手に落ちるリスクがある。これを解決するには、公に記録されてもいい活動と情報だけを追跡させることだ。Googleの履歴を記録する機能を有効にしたり無効にしたりするには、Moxie Marlinspike氏のGoogleSharingアドオンを使い、Firefoxウィンドウの右下に匿名化ボタンを表示させることだ。
GoogleSharingを有効にすると、Gmailやその他のサインインしているGoogleサービス以外のトラフィックは、プロキシを通して送られ、Googleがユーザーを識別することはできなくなる。CNETのTom Merritt記者が、チュートリアル動画でこのプログラムの使い方を説明している。
検索行動を保護するための似たような撹乱手段としては、Daniel C. Howe氏、Helen Nissenbaum氏、Janoss氏のTrackMeNotがある。このプログラムはバックグラウンドで優先度が低いプロセスとして実行され、ときどき無作為な検索クエリを送り、重要ではないクエリの中にユーザーが送信したものを紛れさせる。
TrackMeNotは、オプションから利用する検索エンジン(AOL、Bing、Google、Yahoo)の組み合わせを選択することができる。無作為に検索クエリを送る頻度を設定したり、大量の偽の検索クエリを一度に送ることもできる。このプログラムは送ったクエリを記録しており、ユーザーはこのログを消すこともできる。TrackMeNotの詳細については、ニューヨーク大学のサイトを参照して欲しい。
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