The Beatlesが設立した伝説的な音楽レーベル、Apple Recordsにまつわる大きな謎の1つは、なぜThe Beatlesのデジタル楽曲がいまだにオンラインで(合法的に)入手できないのか、というものだ。
そうした状況はおそらく変わるのかもしれない。というのも、Apple Recordsがとにかく今回、同社のカタログの一部について初のデジタル配信を開始すると表明したからだ。同社は英国時間7月6日、EMI Musicとの提携に基づき、2010年10月26日に15枚のリマスター版アルバムをリリースし、ダウンロードも可能にすると発表した。
The Beatlesが自ら設立した企業Apple Corpsの主要部門、Apple Recordsからリリースされる作品には、Badfinger、James Taylor、Billy Prestonといったアーティストの楽曲が含まれる。だが、Apple Corpsのことを少しでも知っている人なら、リスナーが心からデジタル配信を望んでいるのは、「Help!」「Across the Universe」「Yesterday」をはじめとするThe Beatlesの全楽曲であることを認識している(James Taylorをけなすつもりはない。「Carolina in My Mind」は素晴らしい曲だ)。
The Beatlesの楽曲がiTunes StoreやAmazon.comといった合法的なダウンロードストアから入手できない理由については、さまざまな憶測が流れている。だがEMIや、(7日に70回目の誕生日を迎える)Ringo Starr氏、Paul McCartney氏、故George Harrison氏および故John Lennon氏の遺族といった主要な関係者は、この問題についてこれまであまり多くを語っていない。EMIとApple Corpsは、The Beatlesの録音物を保有する。故Michael Jackson氏とソニーによる合弁事業Sony/ATV Music Publishingは、The Beatlesの250の楽曲の版権を保有する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」