ミラクル・リナックスは6月30日、デジタルサイネージ用プレーヤー「MIRACLE VISUAL STATION」4種類5モデルを発表した。7月10日に受注を開始する。価格は7万9800円から。
MIRACLE VISUAL STATIONは、組み込みLinux OS「Embedded MIRACLE」上に、ブラウザやメディアプレーヤー、ネットワーク管理ツールといったアプリを搭載したサイネージ専用のセットトップボックス(STB)。ミラクル・リナックスがOSとアプリ、ハードのすべてのレイヤを最適化し、一貫したプラットフォームを提供する。これにより、開発費用の削減や端末の故障といったトラブルを減らせるとしている。
MIRACLE VISUAL STATIONは、フルHD(1980×1080)に対応し、CPU負荷率を10%程度に抑えている。1つのスクリーンに最大4つの動画を再生でき、この場合でもCPU負荷は30%程度という。
「MIRACLE VISUAL STATIONは、Atomを最大限に生かしている。OSをいじれるミラクル・リナックスだからこそ実現可能」と、同社取締役副社長執行役員 Embedded System開発本部 本部長の伊東達雄氏は説明した。
このほか、過酷な環境下での利用シーンに応じたファンレス型を採用。大気中のほこりなどを吸い込むことがなく、故障しにくい構造になっているという。コンテンツ作成の支援ツールとして「EMPPopMaker」を搭載。デザイナーは、テンプレートに素材を当てはめることで簡単にコンテンツを作成できるとしている。
また、ミラクル・リナックスは今回、サイネージメーカーであるサイバーステーションとの業務提携も発表した。サイバーステーションが提供するサイネージ用ソフト「デジサイン」とMIRACLE VISUAL STATIONを組み合わせて利用でき、最大1000台規模の拠点にコンテンツを配信できる。
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