IDCフロンティアは6月30日、ヴイエムウェア(VMware)および日本IBMの協力のもと、同社のオンデマンドリソース「NOAHプラットフォームサービス」に新たな基盤を追加構築し、同日よりサービスの提供を開始したと発表した。
同クラウド基盤構築のため、VMwareはクラウドOS「VMware vSphere」およびクラウド構築にかかわるコンサルティングサービスを提供。日本IBMは、x86サーバ「IBM System x 3650 M2」および統合ストレージ「IBM System Storage N3400」を提供している。
IDCフロンティアでは、新基盤の構築により、提供できる仮想マシンの数が飛躍的に増加し可用性が向上したとしている。同時にサービスの収益構造が向上し、よりリーズナブルなサービス提供が可能となったとする。また、多様なLinuxディストリビューションへの対応が整ったことで、クラウド環境を活用する多様なニーズへの対応が実現したとしている。
IDCフロンティアは、必要なIT資源をウェブ上から手軽に利用できるセルフポータルの導入、従量課金やクレジット決済など複数の課金決済システムの提供、また、企業クラウド間、事業者間での相互連携の実現など、クラウドコンピューティングで必要と考えられているさまざまな機能を同基板上で開発、追加する予定。VMwareでは、IDCフロンティアがVMware製品を利用した企業内クラウドとの連携や、同社が運営するデータセンター複数拠点間での相互連携を実現できるよう支援していくという。また、SpringSource やGemStoneをはじめとする各種技術を利用して、PaaS領域においてもプラットフォームのより一層の機能充実を図り、NOAHプラットフォームサービスの付加価値提供に貢献していくとしている。日本IBMでは、今後「IBM System x 仮想化検証センター」において、業界最大の3テラバイトメモリを搭載できる「第五世代 Enterprise X-Architecture(eX5)」に準拠したサーバに、vSphereとvCloudを搭載し、大規模クラウド基盤に最適な最新の技術環境をIDCフロンティアと共同で検証していくという。
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