セールスフォースがマイクロソフトの特許訴訟に対抗、宿敵弁護士を付けて反訴

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子2010年06月28日 13時35分
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 Salesforceは米国時間6月24日、自社特許を侵害しているとしてMicrosoftに対し反訴を起こした。MicrosoftがSalesforce.comを提訴して約1カ月が経過するが、Salesforceはついに反撃に出ることになる。

 Bloombergの報道によると、Salesforceは、Microsoftの.NETプラットフォームと「SharePoint」は、「Salesforce.comの特許を侵害する方法で動作し、『侵害のリスクは既知あるいは明らかなものであり、Microsoftもこれを知っていたはずである』」と主張しているとのことだ。

 Salesforceはこの反撃にあたって、大きな武器を用意している。SalesforceはMicrosoftにとっては往年の敵ともいえるDavid Boies氏を弁護士に雇ったのだ。Boies氏はBoies、Schiller&Flexner弁護士事務所の創業者であり、米司法省との独占禁止法訴訟で司法省側の弁護士を務めた人物だ。

 Microsoftは2010年5月18日、Salesforceを特許侵害で訴えた。Microsoftはここで、以下の自社特許をSalesforceが侵害していると主張し、損害額の3倍の損害賠償を求めている。

  • 「論理データと物理データ間のマッピング手法およびシステム」
  • 「組み込みメニューを持つウェブページの供給と表示のためのシステムおよび手法」
  • 「コンピュータディスプレイで複数のツールバーを重ねる手法およびシステム」
  • 「テンプレート主導型のアクティブなサーバページアプリケーションを利用した自動ウェブサイト作成」
  • 「システム設定をアグリゲーションしたオブジェクト」
  • 「グラフィカル情報表示のためのタイミングと速度の制御」
  • 「遠隔にあるコンピュータからコンピュータソフトウェアの識別と取得のための手法とシステム」
  • 「コンピュータネットワーク内にあるデータエンティティへのアクセスを制御するためのシステムと手法」

 Salesforceの最高経営責任者(CEO)、Marc Benioff氏はMicrosoftを「パテントトロール」「路地の暴漢」などと批判しており、同社がMicrosoftの主張を覆すことを狙ってはいないことは明らかだった。

 Salesforceの反訴について、Microsoftにコメントを求めた。Microsoftからの回答はまだだ。Salesforceの申し立ても明らかになっていない。

 アップデート:Microsoftのバイスプレジデント兼副法律顧問Horacio Gutierrez氏からの回答が得られたので、以下に紹介する。

Salesforce.comの書類を受け取ったところであり、現在レビュー中だ。われわれの立場に自信を持っており、今後もワシントン州西地区地方裁判所で開始したわれわれの主張を進める所存だ。

 アップデート2Salesforceの主張が公開されている(TechCrunchより引用)。Salesforceは以下の自社特許をMicrosoftが侵害していると主張している。

  • 「動的なマルチレベルのキャッシュ」
  • 「分散コンピューティングシステムにおけるエラー処理の手法およびシステム」
  • 「ウェブサイトシステムにおける作業共有とコミュニケーション」
  • 「データベース向けのJavaオブジェクトキャッシュサーバ」
  • 「プロビジョニングサービスのための装置と手法」

 Salesforceは、「Windows Server App Fabric」「Windows Error Reporting」(「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」に含まれる)、SharePoint、.NETプラットフォームなど、複数のMicrosoftの製品と技術がこれらの特許を侵害していると主張している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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