日本IBM、「再現性」と「網羅性」の両機能を実装した検索ソフトを発表

富永恭子(ロビンソン)2010年06月23日 19時01分
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 日本IBM(IBM)は6月23日、独自のハイブリッド技術を活用し、再現性と網羅性の両機能を実装した企業内の情報検索ソフトウェア「IBM OmniFind V9.1」を同日より提供開始すると発表した。

 検索システムには、指定したキーワードに忠実にヒットする「再現性」を実現するために、辞書や文法に従って索引を作成する「形態素方式」と、キーワードが含まれる検索結果を漏れなく表示する「網羅性」を実現するために、文章や単語を機械的に分割して索引を作成する「Nグラム方式」の大きく2つの検索方式がある。これまでの通常の検索システムでは、再現性と網羅性のどちらか一方の方式を採用しており、高度な検索のためには、膨大な辞書の登録や、常に索引を最新状態に更新するなどの作業が必要だった。

 IBM OmniFind V9.1は、1つの索引に、形態素方式とNグラム方式両方の索引を効率的に格納する独自のハイブリッド技術を開発することで、再現性と網羅性の両機能を実装し、同時検索を実現。形態素とNグラム両方にヒットした検索結果が表示できるため、求めている情報を効率的に探すことができるという。この独自技術は、日本IBMの大和ソフトウェア開発研究所で開発された基礎技術がベースとなっている。

 例えば「デジタルカメラ ABC0001」という文字を含む文書は、形態素から「ディジタル」というキーワードでもヒットし、Nグラムから、辞書に登録されていない「0001」というキーワードでもヒットする。さらに、Nグラムでは「京都」というキーワードで「東京都」という文字が含まれる文書が検索結果の上位に表示されることがあったが、IBM OmniFind V9.1では、形態素とNグラムを両立することで、適切なランキングで表示ができ、求めている情報をすぐに見つけ出すことができるという。これにより、索引に関するメンテナンスに時間を費やすことなく、企業内システムを横断的に検索して必要な情報を短時間で効率的に抽出できる企業内検索が可能になったとしている。

 IBMでは、今後の新製品で、多数の機能をわかりやすく直感的に操作できるようなインターフェースの刷新や、検索対象が増えても柔軟に対応できる拡張性、索引の更新が簡単にできる機能などを強化し、より効率的な企業内の情報検索を支援する計画だという。

 IBM OmniFind V9.1の使用料金は、大規模向けの「IBM OmniFind Enterprise Edition V9.1」が716万円(税別、100PVU単位の場合)、部門単位でスモールスタートが可能な「IBM OmniFind Enterprise Starter Edition V9.1」が491万4000円(税別、100PVU単位の場合、最大200PVUまで)。

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