NECは6月22日、現場の製造プロセスの変化に迅速に対応するためにアジャイル方式を取り入れた情報基盤による「アジャイル生産現場ソリューション」を発売した。
「アジャイル方式」とは、Microsoft Office ExcelやVisioを使って画面設計や業務フロー設定を行い、コーディングを行わずにシステム構築が可能な方式を指す。この仕組みにより、ユーザー企業自身で容易に開発保守、変更が可能という。同ソリューションは、NECパーソナルプロダクツ(米沢工場、PC生産)等のNECの製造現場において、長年高い実績を挙げている生産モデルをシステム化したものだ。
アジャイル生産現場ソリューションでは、生産現場の製造実績を端末から入力してリアルタイムに収集、ERPなどの上位システムに適切に実績数値を上げて「見える化」することにより、現場の改善を推進するという。これにより、生産性の向上、リードタイムの短縮、在庫の削減、品質管理レベルやトレーサビリティの飛躍的な向上が可能だとしている。また、NECグループの社内システム等において長年にわたり安定稼動している統合データベース「GdFrame」を利用し、各種アプリケーションで共通利用できる構造を持つデータベースをMicrosoft SQL Server上に構築する。これにより、業務アプリケーションの構築や維持運用、改造といった作業におけるトータルでの費用削減を実現するとしている。
同ソリューションの販売価格は1000万円から。NECでは今後、同ソリューションを組み立て、加工業を中心とする製造業を対象に、国内および中国、アジアなどに向けて展開し、今後3年間で50システムの販売を目指す。
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