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英音楽業界団体、一部ファイル共有サイトへのリンク削除をグーグルに要請

文:Greg Sandoval(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、高橋朋子2010年06月22日 13時49分
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 ファイル共有者たちが長年、疑問に思っていることがある。それは、海賊版の映画や音楽コンテンツを見つける上で、Googleの検索エンジンはThe Pirate Bayなどの「BitTorrent」検索サイトと同じくらい有効なのに、なぜ著作権保有者たちはGoogleに規制の矛先を向けないのか、というものだ。

 英国レコード産業協会(BPI)にも、同じ疑問を抱いた関係者がいるらしい。イギリスの音楽業界団体であるBPIは先ごろ、「Megaupload」「4shared.com」「Zippyshare」「MediaFire」といった人気の高い一部ファイル共有サイトへのリンクを削除するよう、Googleに要請を行った。

 「われわれはGoogleの検索エンジンからアクセスできる以下のリンクを特定した」と、BPIはGoogleに宛てた英国時間6月11日付の書簡で述べている。その書簡のコピーを、オンライン活動を法的脅しから保護するプロジェクトのサイトChilling Effects Clearinghouseが入手した。「これらは当会会員が所有するところの録音物へ直接リンクされているため、(BPIは)以下のリンクができる限り早急に削除されることを要請する」と書かれている。

 大手の著作権保有者が、著作権侵害に関係した疑いのあるサイトへのリンク削除をGoogleに要請する例は、最近ではほとんど見られない。Googleは2009年10月に、最も有名なBitTorrent検索サイトの1つThe Pirate Bayへのリンクをいったん削除したが、すぐにリンクを元に戻し、削除は間違いだったと述べている。

 音楽業界の消息筋によると、BPIの今回の決断は、4大レコード会社すべてが全面的に支持するものではない可能性があるという。米CNET Newsは米国時間6月14日、Googleが目下、音楽のダウンロードやストリーミングを提供するオンラインストアの準備を進めており、早ければ2010年秋にもスタートすると報じた。一部の大手レーベルは、BPIがイギリスにおけるGoogleの音楽事業の妨げになることを危惧していると、音楽業界上層部のある消息筋は語っている。4大レコード会社は以前から、GoogleがAppleの「iTunes」に対抗するサービスを開始することを望んでいるため、BPIがその妨害をすることをおそらく歓迎しないだろう。

 Googleに取材を申し込んだが、応じてもらえなかった。

 BPIの広報担当者Adam Liversage氏は、著作権で保護されたコンテンツへのリンクを削除するよう、BPIはGoogleに頻繁に要請していると述べている。「ほとんどの場合、Googleは社内の諸手続きを踏んで問題のリンクを取り下げている」という。

 しかし、ウェブサイトへのリンク削除をGoogleに要請している件については、Liversage氏は質問に答えなかった。BPIは、米国における全米レコード協会(RIAA)に似た団体だが、完全に同じではない。大手レーベルのみを代表するRIAAと違い、BPIは大手だけでなく多数の独立系レーベルも代表している。

 BPIは、今ならGoogleという巨大企業に立ち向かえるだけの力が自分たちにもあると感じているのかもしれない。英国議会下院は2010年4月、いわゆる「スリーストライク」条項を含む新法案を賛成多数で可決した。この法律のもとでは、著作権保有者は違法なファイル共有が疑われる相手に複数回の警告を行った後、当該インターネットサービスの停止を求めることができる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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