NECは5月26日、基幹業務サーバACOSシリーズ「i-PX9000」に、従来比で設置面積を半減し、消費電力を約20%低減化した新モデル「i-PX9000 モデル S300」を追加し販売を開始した。また同社は、i-PX9000用の中小型ストレージとしてベストエフォート型WAN回線に対応し、安価な災害対策システムの構築に最適な「iStorage A2700」についても同日に販売を開始した。
i-PX9000 モデル S300は、従来のACOS-4中型機「i-PX9000 モデル S200」の後継機種にあたる。主要コンポーネントの実装最適化とともに、電気チャネルと光チャネルの各I/Oプロセッサを統合した「統合I/Oプロセッサ」を新たに開発したことにより、従来では本体に外付けしていたI/Oプロセッサ筐体が不要となり、従来に比べ、設置面積が半減、消費電力が約20%低減化しているという。
また、新たに開発した基本ソフト「ACOS-4/MX」が搭載されており、オープンシステムとの親和性をさらに向上させているという。従来のACOS-4上の基幹データベースに対して、オープンサーバから直接アクセスする機能とともに、オープンサーバ上に連携して動作する「OpenDataAccess/Server」を稼動させることで、オープンサーバ上のデータベースをACOS-4から直接アクセスする機能が新たに搭載されている。同社では「データベースがACOS-4、オープンシステムのいずれにあってもシームレスなデータ処理が可能になる。」としている。
中小型ストレージの新製品であるiStorage A2700は、災害対策ソリューションの遠隔バックアップ機能を拡充した。従来の帯域保証された広帯域WAN回線だけでなく、低価格なベストエフォート型のWAN回線にも対応した。同社は「夜間バックアップなどのリアルタイム性を求めないバックアップ業務に適用することで、運用コストを抑えた遠隔バックアップが可能となる」としている。
i-PX9000 モデル S300のシステム価格(標準レンタル料金)は、ストレージ、仮想テープ装置など周辺装置を含む最小システム構成で、月額216万円(税別)から。6月30日から出荷を開始する予定。
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