HootSuiteとモバツイ--エンジニア経営者の苦悩と進む道

岩本有平(編集部)2010年05月27日 11時45分
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 エンジニアが起業し、会社を経営していくためにはどういった心構えが必要になるのだろうか。5月25日に開催された技術者向け交流会「Open Network Live! Vol.2」では、Twitterクライアント「HootSuite」を開発するカナダHootSuiteのCEOであるRyan Holmes氏、ウェブ型の携帯電話向けTwitterクライアント「モバツイ」を開発する想創社代表取締役でエンジニア・プロデューサーである藤川真一氏の2人が互いの思いを語った。

 HootSuiteはもともと、Holmes氏が設立した製作会社Invokeの社内ツールとして開発されたソーシャルメディアのウェブクライアント。TwitterをはじめFacebookやmyspace、foursquareなどに対応する。PCで利用できるウェブ版のほか、iPhoneやAndroidアプリ版のサービスも提供する。2008年12月に一般公開し、現在では100万アカウントを誇るまでに成長した。

 複数のソーシャルメディアへの対応に加えて、解析機能が豊富なことも特徴だ。短縮URLサービス「ow.ly」とGoogle Analyticsとの連携機能も備える。今後は7月をめどに有料オプションなども提供する予定。また日本語対応も強化しており、現在iPhoneアプリ版は日本語化済み、ウェブ版も8月に日本語化する予定だ。

Ryan Holmes氏 HootSuiteのCEOであるRyan Holmes氏

 そんなHootSuiteを運営するHolmes氏は、幼いころから起業に興味を持っていたとのことで、わずか16歳で初めての起業を経験したという。その後、ドットコムバブル全盛の2000年頃にウェブ技術を学んでネット企業に入るも、半年あまりでバブルが崩壊。そこでInvokeを起業し、現在に至る。

 一方の藤川氏は製造業向けシステムのエンジニアを経てpaperboy&co.に入社。同社でサービスを手掛ける一方、ウェブ制作者コミュニティ「WebSig24/7」の運営スタッフを務めており、コミュニティでの交流の中から起業を意識していったという。そして、paperboy&co.社員時代に個人サービスとして開発したモバツイ(当時の名称は「モバツイッター」)をはじめとしたウェブサービスの開発と運営を手掛けるため、想創社を1月20日に設立した。

 それぞれエンジニアとしてキャリアをスタートした2人だが、起業後は人材や経営といった起業家、経営者としての業務が課題となったのだそうだ。

藤川真一氏 想創社代表取締役の藤川真一氏

 モバツイの開発も一段落して、初めての社員を採用するフェーズだという想創社。今後はCTO候補となるべき人材を確保していきたいが、そのためにもまず自身が経営を学ばなければならないと藤川氏は語る。現状モバツイの広告収入が順調で「直近に出資を受ける必要性はない」(藤川氏)としながら、増資を行うフェーズで出資者に事業計画をプレゼンテーションできるようにすることも課題だという。

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