Intelは米国時間5月24日、超薄型ノートPC向けの新しい低電圧「Core」プロセッサを発表した。
現在、この分野のノートPCのデザインを代表するのは、厚さが1インチ未満のAppleの「MacBook Air」やDellの「Adamo」である。どちらにも、標準のモバイルプロセッサよりも消費電力の低いIntelのプロセッサが搭載されている。しかし、Intelの最新プロセッサがターゲットとするのは、これらの高価でハイエンドな製品よりも価格帯の低いノートPCである。
Intelのバイスプレジデント兼PC Client Group担当ゼネラルマネージャーを務めるMooly Eden氏は、24日午前のビデオ会議において「同チップは、コンシューマ向けシステムの価格に適合する。非常に手頃な価格のシステムである」と述べた。Eden氏は、具体的な価格を挙げなかったが、コンシューマ向けノートPC市場では、画面サイズが13〜15インチのシステムで一般的な価格はおよそ500〜1000ドルである。
ASUSTeK Computer、Gateway、Acerが既に、ローンチに向けてシステムの準備を整えているとEden氏は述べた。最終的には、すべての主要なPCメーカーが、これらのプロセッサを搭載するノートPCを提供することになるだろうと同氏は付け加えた。Eden氏のプレゼンテーションで表示されたスライドには、発売予定のシステムとして「Acer Aspire 1830」「Gateway EC39」「Asus UL80」「Lenovo U160」「MSI X350」が列挙されていた。一部のベンダーは、2010年6月からシステムの提供を開始する予定である。
24日に発表されたプロセッサは、「Core i3-330UM」(1.2GHz)、「Core i5-540UM」(1.2GHz)、「Core i7-660UM」(1.33GHz)、「Pentium U5400」(1.2GHz)である。これらのプロセッサの際立った特長の1つは、チップのパッケージサイズであり、Eden氏によると、標準のプロセッサパッケージよりも32%小さくなっているという。
新しいチップは、既存の超低電圧プロセッサの製品ラインを拡大する。Intelは、「Core 2 Duo SU9400」を2008年の第3四半期から、「Core i7-640UM」を2010年の第1四半期から出荷している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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