Symantecは米国時間5月19日、VeriSignのセキュリティ事業を買収し、日本ベリサインの株式の過半数も取得する予定であることを明らかにした。これらの資産を総額約12億8000万ドルの現金で取得し、インターネットにおける人とサーバの認証に関するこの成長市場で優位に立つ意向だ。
Symantecは今回の合意の下、VeriSignの身元確認と認証に関する事業を買収する予定となっている。これには、 Secure Sockets Layer(SSL)認定やPublic Key Infrastructure(PKI)、VeriSign Trust、VeriSign Identity Protection Authenticationが含まれている。
Symantecの社長兼最高経営責任者(CEO)であるEnrique Salem氏は電話会見で、「この買収によって、オンラインで情報とアイデンティティを保護する最も信頼あるブランドが作り出される」と述べた。同氏によると、チェックマークが強調されたデザインのVeriSignセキュアドシールは、世界9万以上のウェブサイトで毎日2億5000万インプレッションを稼いでいるという。
声明(PDFファイル)によると、買収は規制当局からの承認を経て、9月末までに完了する見通しとなっている。
このたび買収されるVeriSignの事業は、年間売り上げが4億ドルを超え、約900人の従業員を擁すると、Symantecの最高財務責任者(CFO)James Beer氏はインタビューで述べた。VeriSignはカリフォルニア州マウンテンビューを拠点としている。同氏は、これらのVeriSignサービスがSymantecの既存サービスや製品を補完するものであると述べた。
「われわれの現在のポートフォリオを見れば、2つの分野でわれわれが非常に強いことがわかる。つまり、情報が実際に使われるエンドポイントと情報が眠っているデータセンターだ。VeriSignの事業は、この2つの分野をまたがり、移動する情報を守る能力をわれわれにもたらしてくれる」
Symantecは、今回の取引が2011年会計年度のGAAP(米国会計基準)ベースによる希薄化後1株あたり利益(EPS)に9セント響くと予想している。Symantecもまた、カリフォルニア州マウンテンビューを拠点としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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