Donutsは5月17日、従業員の勤怠とシフトを管理するSaaS型サービス「ジョブカン」の提供を開始した。
ジョブカンはFeliCaを利用した勤怠管理と、携帯電話からの申請をもとにしたシフト管理の2つの機能を提供する。
クライアントソフトをインストールしたPCにFeliCaリーダーを接続し、おサイフケータイなどで勤怠を管理できる。打刻忘れがあった場合は自動で検出し、修正依頼メールを送信する機能を搭載する。
シフトは、従業員が携帯電話で申請した予定を元に、管理者がPC上で設定する。Flashベースのインターフェースを採用することで、PC操作に慣れていないユーザーでも紙と同様に直感的なシフト作成ができるという。あらかじめ設定しておいた時給を元に、日ごとの人件費も算出する。
Donutsでは、当面は飲食店や娯楽産業をはじめとした、シフト制を採用する企業、店舗を対象に導入を進める。「複数拠点を担当するエリアマネージャーの利用も想定している」(Donuts)としており、各店舗の勤怠状況をリアルタイムで把握できる機能や前日の勤務実績をメールで配信する機能なども搭載する。
5人までは無料で利用でき、6名以上の場合でも30日間は無料となる。初期費用は5万2500円、1ユーザーあたりの月額利用料は525円。一般的なPCやFeliCaリーダーでサービスを利用できるが、要望にあわせて機器のレンタルもできる。また、業種によって必要となる機能についてはカスタマイズにも応じるとしている。
ジョブカンは、Donutsでの勤怠管理用に開発された社内ツールがベースとなっている。このツールによって経理コストが「劇的に下がった」(Donuts代表取締役社長の西村啓成氏)ことから機能を追加し、サービスとして提供するに至ったという。
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