スカパーJSATは、2010年3月期(2009年4月〜2010年3月)の連結業績を発表した。売上高は前年比3.0%減の1410億6800万円、営業利益は同10.6%減の150億9300万円になった。衛星回線の一括販売がなくなったことや、関連設備、衛星打ち上げなどに係る減価償却費が増加したことなどにより、前年を下回る結果となった。
ただし、2011年7月のデジタル放送移行や、3D放送・テレビの始動といった追い風要因もあり、スカパー!e2の契約件数は想定を上回る累計100万件突破を実現。スカパー!HDサービスの本格稼動や、新BS放送の委託放送業務認定など、新たな取り組みにも着手した。
こうした市場を背景に、2010年度はスカパー!HD、スカパー!e2、スカパー!光の3サービス合計で9万7000件の純増を見込む。
スカパー!HDでは、2010年12月に87となるチャンネル数を2012年に100チャンネル規模にまで拡大するほか、主要家電メーカーからの対応レコーダーを発売することで録画環境を整備している。2010年度内にはHDDを内蔵したチューナも投入するという。また2009年度には3万円を超えていたスカパー!ブランドチューナを、1万9800円にて提供する。
スカパー!e2に関しては、2011年10月にハイビジョンチャンネル数を19チャンネル以上に拡大する予定。グループ会社のスカパー・エンターテイメントが免許を取得した新BS事業との連携商品や、5月1日からハイビジョン放送をスタートしたスカパー!光への再送信なども実施するとのこと。
また、「2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会」では、全64試合を無料でハイビジョン放送するほか、25試合を3Dで放送する。
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