西牧氏は「自分はヤフーでADSLビジネスを始めた張本人でまだADSLを使っている。光に乗り換えないのは費用の問題。月額料金が(光ファイバーの))半分近いというのは大きい。今の使用形態ではADSLで間に合うので、光に乗り換える気にならない。子どもたちがHDテレビを同時に見るようにでもなったら光にするだろう」と語る。
キラーコンテンツの少なさを指摘するのは立石氏だ。「ウェブにアクセスしているだけでは上り回線の速度は気にならない」と語り、上り速度が必要になってから初めて光に移行するのではないかとしたた。
そんな上りと下りの回線速度が必要になるコンテンツとして、江崎氏はシンクライアントなど、クラウドを利用したサービスを挙げた。「ビデオを見たいとかいう話ではなく、在宅勤務する状況を整えるにはシンクライアントからクラウドにアクセスすることが不可欠で、その際には登りと下りが同等の対称型ネットワークが必要」(江崎氏)。
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